バス運転手のひとりごと

バス運転手の日々の奮闘を紹介します

女性乗務員

バス運転手の世界は圧倒的に男性社会であり、その比率は 男性:女性 でおよそ20:1ほどです。(これは私の営業所の例ですがおよそ5%)

 

ここ10年間を見ても、入れ替わりは多少ありましたがほぼ横ばいです。

 

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ちょっと気になって、全国的にはどうなんだろうと調べてみました。

 

するとビックリ!

 

現在、全国のバス運転手に占める女性の比率は約1.5%で、1,600人くらいと言われています。当協会では、この比率を将来10%にまで高めたいと考えています。日本の女性バス運転手を増やし、その環境をより良いものにしながら、バス業界にイノベーションを起こせるよう取り組んでいきたいです。

引用:公益社団法人 日本バス協会

 とありました。

 

興味のある方は覗いてみてください。

女性バス運転手についてみんなで語り合うイベント開催!|公益社団法人日本バス協会

 

驚くことに、私の営業所は全国的にみて女性の乗務員の割合が多かったんです。

 

それでも5%しかいない女性の乗務員。

 

そこで、なぜ女性が増えないのか、入っても定着しないのか。

私なりに考えてみました。

 

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まず冒頭に申し上げたように、バス運転手の世界は男性社会であること。

 

バスの営業所や折り返し場所などを想像してください。

古い建物で昭和の匂いがプンプンするような施設を見かけませんか?

 

女性を積極的に採用している営業所などでは、建物の見た目は古いが中の設備は改装してきれいにしてあるところもあります。

 

しかしそれは100%ではありません。

問題はそこにあるようなのです。

 

私のまわりにいる女性達から漏れ聞こえてくる声で、大きな不満の一つとして使用するお手洗いの問題があります。

 

現在の営業所は今から5年ほど前に建て替わり、立派できれいな社屋に生まれ変わりました。

 

しかし、その以前は築50年近いボロボロの社屋。

 

その営業所が建てられた頃には、おそらく女性乗務員がいなかったのでしょう、なんと女性用のお手洗い(乗務員用の)がなかったそうで、お客様用を使うか男性用に仕方なく入るしかなかったそうです。

 

まだ新しくなっていない営業所もあり、そこには女性乗務員を配属させていません。

 

今でも小さな折り返し場(バスが2~3台とめられる程の広さ)には、仮設のお手洗いがひとつあるだけなんてのはザラです。

 

まわりから注目される女性乗務員です。終点についたらお化粧直しもしたいでしょう。

運転中にトイレにいかなくてすむように用をたしておきたいでしょう。

 

実際、男性の私でさえ運転中にお客様にことわってトイレに行くのは、とても勇気がいることです。

 

これを女性がするとなると、心がいたみます。

このままほったらかしなんてできやしない。

 

私は声を大にして言いたい!

 

本当に女性の活躍の場を提供しようと思うのなら、安心して働ける環境を大至急整えていただきたい。

 

以上、女性にやさしい、女性の味方、こころやさしいバスの運転手でした。